低気圧不調の症状緩和に役立つメディカルアロマ

低気圧による不調を感じる人は少なくありません。気圧の変動で、頭痛、めまい、身体の痛み、あるいはだるさや耳鳴りなどの症状を感じる人がいます。喘息の持病がある人は、気圧が変化すると咳が出やすくなったりします。

このように、私たちは常に気圧の影響を受けて生活しています。たとえば、飛行機に乗ったり、標高の高い山に登ったりしたときにスナック菓子の袋がパンパンに膨らみます。高い所では気圧が下がって外部から押す力が弱くなりますが、袋の内側から押す力は変わらないので袋が膨らむのです。人間の体も外から押す気圧と、体内から押す力が絶妙なバランスを保っています。

そんな中、気圧が下がる低気圧の状態になると、脳の中枢にある自律神経の働きが乱れて、だるさ、めまいなどの症状が出るのです。さらに、副交感神経が過剰に反応して血管が膨張し、頭痛などの症状を引き起こすこともあります。これが低気圧不調のメカニズムだと言われています。

そこで、治療方法の一つとなるのが精油です。精油の中には自律神経を整える作用を持つもの、交感神経の働きを鎮める作用のあるものなどがあります。これらの性質を持つ精油を上手く使えば、低気圧による不調の緩和に役立てられます。

こうした自律神経の乱れにおすすめされるのが、ラベンダーです。ラベンダーには、酢酸リナリルという自律神経を整える成分が含まれています。プチグレンもおすすめです。プチグレンの原料はビターオレンジの葉です。リナロール、エステル類といった鎮静作用や鎮痛作用を持つ成分が含まれています。各症状を緩和する作用を持つ精油を知っていれば、自身の生活に合わせた身の回りの香りにも活かすことができるでしょう。